2010/06/20
南アフリカを知る絶好の機会。
一読しておくと、W杯がより楽しめる。
意外(?)な日本チームの頑張りもあって、盛り上がってますね、ワールドカップ。
でも、改めて思うに、南アフリカのことって、ぜんぜん知りません。あんまりテレビでも、南アフリカの町並みとか歴史とかって、紹介されてない気がするんですが......。
そんな中でお勧めしたいのが、第三書館が出したこの本。サッカーの試合時間にちなんで90項目に分け、南アフリカに関しての素朴な疑問を取り上げていきます。著者たちは、現地で取材経験のあるサッカージャーナリストや、南アフリカに詳しい学者さん。気軽に読める内容なんですが、結構「へぇ~」がありますよ。
例えば、日本チームが宿泊するジョージのホテルは、宮里藍らで構成した女子ゴルフチームが「第1回女子W杯」時に泊まり、優勝を果たしたという縁起のいい場所ということ。また、南アフリカでのサッカーワールドカップは実は2回目で、2006年に、ホームレスの選手たちによる4人制サッカー大会が開かれているということ。アパルトヘイトの時代、日本人は「名誉白人」という特権が与えられていたこと。南アフリカは演劇が盛んということ。ギネスブック公認の世界一豪華な列車が走っていること......。
どうです? 知らないことがたくさんありませんか?
さらっと一読するだけで、南アフリカへの認識がずいぶん変わりました。危ない危ないと負の側面ばかり強調されますが、当たり前ですけどそこに人が住んで いるのですから。あまり接することのない国だからこそ、こんな機会に、ちょっと興味を持ってみたいものですよね