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谷隆一の「僕だってこんな本を読んできたけど…」

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『六〇〇万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』 上阪徹

2009/08/30

参考にはなったけど…
すごいすごいじゃ、よく分からんよ

「今」という時代を生きるうえで、「インターネット」は直視しなければならない事象です。「事象」というのが正しい表現か分かりませんが、その変化(発展?)や影響力は、暮らしを根本的に変えるほどのインパクトがありますよね。

メディアの末席に身を置く私としては、ネットには、取材などで恩恵を得る半面、広告収入の面などで結構不利益も被っています。長くなるので割愛しますが、一言で言えば、ネットは恐るべきデストロイヤーなんですね。広告料金の。

しかし、嘆いてばかりでは進歩がない。というわけで、だったら学んで、自社にも取り込もう――ともくろんでいるわけですが、そんななかで、成功例を知ろうと手にしたのが、この一冊(角川SSC新書)でした。

感想は、「......」という感じ。すごいのはよく分かったけど、本を読んだ限りでは「クックパッド」というサイトのことが今イチ掴めなかったし、後で実際にサイトを見ても、なんで人気があるのか、今ひとつ分かりませんでした。

それは、私が男だから? でも、私も(かつては)結構料理もする(というか、した)のですが...。

一応、ご説明すると、「クックパッド」というのは料理のサイトで、さまざまなレシピが簡単に入手できるようになっています。投稿も自在にできるそうです。で、その利用者が、600万人くらいいるそうなんですね。

読みやすいし、読んで損したという感じはまったくないのですが、なんだかモヤモヤ感の残る本でした。ちょっと宣伝臭がするんですね。私も、宣伝のために文章を書くことがあるので、気をつけないと。

ひとつ分かったのは、やっぱり、女性のハートをがっちり掴まないとダメということ。逆に、女性に支持されるようになったら本物ということでしょう。女性はシビアですからね。本書ではその辺が少し触れられていて、その部分は、大いに参考になりました。

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